南極からのたより(8)
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平成19年02月20日

おはよう御座います
** 室長
テクニカルセンター職員の皆さん

 今年の日本のお天気は暖冬の様で、すでに春一番のニュースが流れているようで季節の流れの速さを感じます。昭和でも48次隊の夏作業が着任した12月下旬にスタートし、2月13日で終了となりました。今次では倉庫棟、道路建設、燃料タンクの増設更新など多種多様の作業計画が行われました。多くの作業に参加することが出来、普段体験することが出来ないことを多く学ぶことが出来ました。完成時にはお祝いのセレモニーが行われ、それぞれ仮称が付与され、今回完成した倉庫は「48倉庫」道路は「ルート48号線」などです。皆さんそれぞれ設営のプロ集団??完成度は素晴らしい物です。

 夏作業終了に伴い輸送船「しらせ」でシドニー経由、日本へ帰られる47次越冬隊、48次夏隊の方々は、昨日強風20m以上(大陸斜面を吹き降ろす風でカタバ風(斜面下降風))と呼びます)のため、ヘリコプターが飛行できず、本日早朝5時よりピックアップ作業が行われ、1日遅れで先程48次越冬隊員との涙のお別れで昭和を離岸しました。「しらせ」からは「さようなら」と書かれた横断幕、別れの汽笛、艦橋よりしらせ乗員らと見えなくなるまで手を振っていました。一方送る側も「しらせ」を見渡せる小高い丘に登り「ありがとうまた会おう」と書かれた横断幕で別れを惜しんでいました。今年の年末に再度しらせが迎えに来るまで35名による越冬の始まり暫しのお別れです。

 一方業務も2月1日47次隊と越冬交代後引継ぎが行われ、それぞれ担当の部署で本格的な観測業務などが始まりました。先日南極大陸の入口S17基地へ無線設備などの撤去作業に2泊3日で行ってきました。さすが南極大陸見渡す限りどこまでも大陸地平線、自然の雄大さを満喫してきました。昇ってきた月をバックにスナップです(写真)。南極白夜も終わり22時頃より月が綺麗に見える様になりました。それでもまだ5時間ほどの日没で薄明かりはありますが、夏の終わりを感じられます。これからはオーロラを見ることが出来る季節かも。昭和では花粉が無いので症状は出ておりません???皆さんはいかがでしょうか?

 4月より金研テクニカルセンターがスタートしますが、機能的な素晴らしい組織が稼動することを楽しみにしております。

こんばんは
**室長。

 昼に送付いたしましたメールで、昨日の強風に関し昭和日刊新聞朝刊にその記事が掲載されておりましたので参考までに。私の記事として掲載されております。ちなみに担当記者は新聞係隊員が毎日交代で作成します。私も10日の担当で作成いたしました。本日金曜の昼メニューは新聞に載っているようにやはり先日お話しいたしました金カレーでした。またトッピクスが有りましたら、いろいろ送ります。今朝早朝ヘリオペが有り4時から仕事でしたので眠くなりましたので、失礼いたします。お休みなさい。


 

昭和基地
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