南極からのたより(18)
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平成19年08月31日

おはよう御座います
** 室長
テクニカルセンター職員の皆さん

 お久しぶりです。
 仙台も朝晩は涼しさを感じるようになったのでは?日本の猛暑をもたらした8月も、明日より9月に入り虫の音が聞かれる季節へと変り、時の早さを感じます。今年は100周年関係行事で大変ですね。9月1、2日と仙台新港で観測船「しらせ」の一般公開が始まる様でぜひ見学されてはいかがでしょうか?

 こちらは極夜も明け野外観測の準備や、日本では次期の49次隊隊員事務室が開かれ物資調達連絡など本格的活動で忙しくなりました。

 私は8月28日より2泊3日で基地から40kmほど南へ離れた、ラングホブデと言う沿岸野外観測に行って昨日帰ってきたところです。地震計の設置やGPS観測、燃料デポ、観測小屋の環境整備などの仕事です。テント泊ではなく、観測小屋があり寝泊りはそんなに寒くは感じませんでしたが、冷凍庫の中に居る様に全ての物に霜が着いており、トイレは野外で御用達としんどかったです。初日は特に気温−31℃でした。氷山や露岩地帯の景観、氷瀑、アザラシの棲みか(またも不在でした)など南極の自然を堪能してきました。帰路は雪降りの悪天候に変わり、視程が10mくらいになり雪上車走行が大変でした。これらの移動は全て海氷上を移動、そのために前もってルート工作がしてあり、氷厚などを計測して約500m間隔で赤い旗ざおを目印に設置してあります。ちなみに氷厚は1m以上あります。本日、基地のお天気は−16℃、昨日より地吹雪で外出注意令が出ております。




南極昭和
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