南極からのたより(21)
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平成19年10月23日

こんにちは
** 室長
テクニカルセンター職員の皆さん

 仙台の秋も駆け足で紅葉が里へ移動と共に、そろそろ冬支度の声が聞かれる頃かと思います。

 昭和基地は春から夏へ向って野外活動が活気付いてきました。今月下旬より大陸内陸部4000km、3ヶ月におよぶ日本とスウェーデンの共同トラバース観測旅行へ、来週48次隊4名が昭和基地を出発します。49次隊員の4名も今月下旬に日本を出発します。9月はお天気に恵まれましたが、前回お知らせした様に10月に入り、昨日までに短周期に5回目のブリザードに見舞われ旅行日程計画が大変です。

 私も10月17日より悪天候で出発が3日間足留めされて、2泊3日の沿岸観測旅行へ行ってきました。移動は海氷上(氷厚1.2m位)を雪上車で燃料そりや宿泊用そりを引いて、7人で基地から南へ85km程のスカーレンという所へ生物観測小屋とそりカブースに宿泊し、無人地震計保守やGPS観測、通信設備の保守などを行ってきました(野外旅行はトイレと水の使用が困難)。天気が良く日焼け止めクリームを塗って対策を施しましたが、顔がこんがりと焼けました。これから南極は紫外線が強くサングラスやクリームは必需品です。行き帰りの海氷上ではアザラシの親子などを見ることができましたが、ペンギンはまだ早すぎるようで海氷の氷縁に居るようで、まだ沿岸部には来ていないようでした。壮大な海氷上の氷山群の間を移動し南極の景色に触れて来ました。これから夏に向って南極のいろいろな生き物を見られる事を楽しみにしております。

 基地での越冬生活も実質3ヶ月余りとなり、帰国の準備話も出始めました。思い残しの無い様、南極生活を満喫して帰りたいと思います。

テクニカルセンター職員の皆さんの益々のご活躍を祈念いたします。

 

 

 



南極昭和
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