南極からのたより(23)
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平成19年11月29日

こんばんは
** 室長
テクニカルセンター職員の皆さん

 仙台はすでに雪が降ったりで冬模様ですね。今年は燃料代が高騰で大変ですね。昭和は初夏の陽気、日中の気温も最高気温+2〜4度位まで上がるようになりました。最低気温も−10度台もう夏に入りブリザードは終了したかも??先週より太陽の沈まない「白夜」に入りました。白夜も約1年ぶりの到来でなつかしいです。23時頃でも太陽が明るく照らしております。日本に住んでいると本当に自然の神秘を感じます。来年1月21日頃までです。

 私達48次隊は昨年、成田よりオーストラリア経由で昭和へと、早いもので基地での越冬生活も1月下旬までで実質2ヶ月となりました。2月1日より49次隊と越冬交代です。昨日すでに49次隊が成田より機上の人で本日、朝には「しらせ」が停泊しているパース近郊フリーマントルに到着しました。12月3日にはフリーマントルを出航し12月20日頃には昭和に入ります。

 先日、休日勤務で基地内の除雪の砂まきを手伝い、運動不足か足腰がパンパンです。太陽の日差しが強いので、砂のまかれた雪面は効果的に融雪が早いです。日焼け止めクリームやサングラスで保護をしても、顔は雪焼け日に焼けと真っ黒です。基地内は除雪、49次隊の受入り、野外観測隊のサポート、帰国の準備などで多忙になってきました。

 そんな中先週末もペンギンルッカリー(営巣地)へ観察に、基地より30km程南の島(ルンパ)へ海氷上を雪上車で日帰り遠足に行って来ました。この時期になるとペンギンは抱卵中で、雄が卵を温めておりメスは氷縁へ餌をとりに出かけ、全体の数も少なくなっていました。石ころをひきしめたどの巣にも2個のアヒルの卵ほどの大きさの卵を見ることが出来ました。無事に雛が成長することが楽しみです。行き帰りのルート上ではアザラシや鳥達も沢山観察できました。初夏を迎え、海氷厚も減少し日に日に悪くなり、雪上車での海氷上移動可能も今月一杯位かも。南極の自然を目一杯観察して帰ります。

テクニカルセンター職員の皆さんの益々のご活躍を祈念いたします。

 

 

 



南極昭和
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